威風堂々とした、名城の数々は、戦国時代が終焉した江戸初期に建てられたものが多くあります。つまり1600年代初期。そのため、ここのところ築城400年を迎えるところが多々あります。この熊本城もその一つです。
▲熊本城天守閣
その400年を期に、熊本城は復元計画が進められています。天守閣は、すでに昭和35年に再建されたものなのですが、その周囲に建つ、櫓や本丸御殿が往時のままの姿を取り戻しています。
昭和に再建されたものは、大阪城しかり、この熊本城もしかり、鉄筋コンクリートで、外見だけ、江戸時代風というのが多いようです。しかし、ここのところ、中身も当時のままに、という本当の復元がすすめられています。
熊本城でいうと、2005年の飯田丸五階櫓、2008年の本丸御殿です。いずれも、当時の様子を忠実に復元しているようです。感心させられたのは、大工道具まで、その頃と同じものを使用しているということでした。
▲本丸御殿
この建築に携わった方々は、どんな思いで建てたんでしょうか。この時代にお城を造るなんて、なんとカッコイイ。プラモデルを作るだけでも、ワクワクしそうなのに、本物を作っちゃうんですからね。
やっぱり鉄筋じゃないと、建物の中にいても気分が違います。飯田丸五階櫓では、外の雨が酷くなったので、けっこう長居を決め込みました。また、本丸御殿では、長い縁側に座り込み、気分だけは江戸時代にタイムスリップしてみました。
熊本城は、まだまだ復元途中です。何年か後、できればもう一度訪ねたいお城です。
熊本城公式ホームページ:http://www.manyou-kumamoto.jp/castle/